高配当株分析!ヤマハ発動機の業績は?長期保有なら買え!

証券コード:【7272」のヤマハ発動機について銘柄分析をしていきます。

この記事では、以下3点を評価基準として、高配当株の枠として、
長期保有してもいいか分析していきます。

  • 配当利回り :3%~5%で高配当とします。
  • 業績の善し悪し(増配の可能性) :直近の決算資料から今後の成長見込みと
    株主還元へ力を入れているかで判断します。
  • 配当性向:配当性向が30%~40%で健全な運営と判断します。
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目次

そもそもヤマハ発動機ってどんな会社?配当利回りについても解説

ヤマハ発動機は、2輪で世界首位、4輪でも世界上位の会社として有名です。
主に以下のような事業をやっています。

ヤマハ発動機ってどんな会社?
  • ランドモビリティ事業:バイク・スクーター、四輪バギー(ATV)が主力です。
    他にも電動アシスト自転車、スノーモビル、レーシングカートも取り扱っています。
    (売上構成比:65%)
  • マリン事業:ボート、水上オートバイ(水上バイク)、
    船外機(船やボートなどに設置される取り外し式のエンジンのこと)
    で構成されています。
    (売上構成比:23%)
  • ロボティクス事業:様々な電気・電子製品に内蔵されている
    プリント基板に電子部品を実装する表面実装機、印刷機、ディスペンサー、検査装置、
    半導体後工程装置や産業用ロボット、産業用無人ヘリコプターや産業用ドローンなどを
    製造しています。
    (売上構成比:5%)
  • 金融サービス事業:アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、
    ブラジル、ペルー、メキシコ、フランスの各国で金融サービス事業を進めています。
    (売上構成比:3%)
  • その他事業:ゴルフ場やレジャー施設で活躍するゴルフカー、
    小型エンジン技術を応用してできた発電機や汎用エンジン、
    雪国で活躍する除雪機などを製造・販売しています。
    (売上構成比:4%)

配当利回りは、2023/8/13現在、3.7%と高配当株と言えます。

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今期の業績は?

決算資料の業績進捗率の数値から、上期売上の進捗は半分くらいと順調で、
利益面では60%弱と好採算で調子が良いといえるでしょう。

2023年2Q
売上高進捗率 49%
営業利益進捗率 57%
経常利益進捗率 58%
当期純利益進捗率 59%

また、2023年上期の決算資料によると、過去最高の売上/営業利益を達成しています。

売上高1兆2,264億円(前年比115%)、営業利益1,428億円(同139%)と
売上&営利が増えた要因としては、二輪車・マリン製品の出荷増加による
増収・増益が貢献
しています。

しかし、 ロボティクス事業は、中国市場の低迷により、減収・減益となっています。

上記を受けて、売上高2兆5,000億円、営業利益2,500億円に上方修正を出していることから、
業績は好調と言えます。

株主還元も力を入れており、年間配当を130円から145円に増配しています。

各事業の決算ポイント
  • 二輪の出荷台数が増えたことに加え、原材料費の高騰を考慮した値上げを実施→コストアップの影響が緩想定より、緩くなったため、更に増収・増益となった。
  • 特にインドネシア、中国、フィリピン、ブラジルでの需要が旺盛なようだ。
  • シンプルに出荷台数が増え、高く売れている+好採算ということで、二輪はかなり好調。
  • マリン事業では、二輪と同様に大型船外機の需要が伸び、出荷台数増+価格転嫁効果で増収・増益。
  • ロボティクス事業は、中国市場低迷で減収・減益となった。
  • 金融サービス事業は、債券増加で増収となったが、金利変動などのコストアップで減益となっている。

二輪では、北米、欧州、アジアで出荷台数+売上アップ
マリンでは、北米、アジア中心に出荷台数+売上アップを予想

増配の見込みは?

これからの事業戦略としては、新規事業や成長事業に力を入れ、更に利益率を上げていくようにするようです。 汎用エンジン・発電機・除雪機の事業譲渡契約締結、プール、スノーモビル事業の撤退決定と構造改革も進めていくようです。

これからの市場での需要増や、売上/利益が伸びていくことを踏まえると、今後も株価が伸びる+増配の可能性は充分にあると言えます。 よって、長期保有という目的であれば、保有をおすすめできます。

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配当金推移について

配当金推移配当金利回り配当性向
2013261.70%20.60%
2014401.60%20.40%
2015441.60%25.60%
2016602.30%33.20%
2017882.40%30.20%
2018904.20%33.70%
2019904.10%41.50%
2020602.90%39.50%
20211154.20%32.80%
20221254.20%35.70%
2023当初13046.20%
2023修正1453.70%43.60%

おまけ!株主優待について

ヤマハ発動機では、配当金に加え、株主優待制度も充実しています。

  • 権利月/条件 :毎年12月31日株主名簿に記載または記録された1単元(100株)以上の株式を保有が条件。
  • 優待品の概要: 保有株式数・保有期間によりポイントを進呈し、ポイント数に応じて、優待品の中からお好きなものを選択。

優待品は、食料品やサッカーの観戦チケット、飲食店のプペイドカード、
ボートの免許教室の割引券があります。

優待の案内は毎年9月上旬頃に届くので、案内と自分のポイントを確認し、
お目当ての優待をもらいましょう。

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まとめ

評価
  • 配当利回り :3.7%と高配当株に分類される。
  • 業績の善し悪し(増配の可能性) :23年度8月の決算資料から
    業績は好調+増配していることから、株主還元へ力を入れていると言える。
  • 配当性向:43%と若干高め。

当記事では、ヤマハ発動機は長期保有なら、評価は◎と判断します。

ヤマハ発動機の株は、買い時かどうか

決算資料から、業績は好調であり、今後もこの調子で進んでいくことが予想できるため、 投資対象として、高く評価できます。

現在が買い時かどうかについては、過去の株価から見て、高値圏ではあるものの、
配当利回り3.7%と高配当なことに加え、 株主優待もあることから、
長期保有を前提とするなら、買っても良いと思います。

ヤマハ発動機 企業サイト

※当記事では、紹介した会社の株式売買を読者様が行った場合の損失発生の責任は一切負いません。
  記載内容はあくまで参考とし、投資判断は読者様個人のご判断でお願い致します。

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